ams OSRAM、LEDパッケージに印刷されたデータマトリクスコードにより車載インテリア照明の生産効率化を実現

• 革新的なデータマトリクスコードにより各LEDの測定データにリンクした個別IDを提供 
• 各LEDの個別データ提供により光学性能の校正作業を容易にし、生産工程を簡素化
• DMCイニシアチブの推進は、LEDの価値を高めるというams OSRAMの戦略を反映

※本プレスリリースは、2024年3月19日にオーストリア・プレムシュテッテンおよびドイツ・ミュンヘンで発表したプレスリリースの抄訳版です。

インテリジェントセンサーとエミッターのグローバルリーダーであるams OSRAM（日本地域統括バイスプレジデント：針田靖久、SIX：AMS）は、車載照明モジュールおよびシステムメーカーが光学的品質と性能において非常に高い一貫性を実現しながら、生産効率向上に寄与する革新的な製品を発表しました。

DMC（データマトリクスコード）を活用した革新的なアプローチは、各LEDパッケージ上に印刷されたスキャナー読み取り可能な2次元コードに基づきます。DMCはすでに車載用LED OSIRE®ファミリーの一部製品向けに提供されています。このパッケージ上の2次元コードは各LED製造時に測定された2種の電流値での色度座標、光度および順電圧などの個別データにリンクしています。

この2種の電流設定は、自動車業界に求められる色度性能の安定性に対する厳しい要件を満たしながら、セットメーカーへデイモードとナイトモードの幅広い調光オプションを提供します。 

ams OSRAMのシニアプロダクトマーケティングマネージャー、Anita Wenzlは次のように述べています。「ams OSRAMは、LEDパッケージに印刷された2次元コードを利用して個別の測定データへのリンクを提供した初のLEDメーカーです。当社によるDMCのイノベーションは、セットメーカーの生産効率向上を支援します。さらに、高コストの光学試験装置やその運用に必要な技術的スキルへの投資を低減します」

LED+：有効なデータ提供による大幅な精度向上によりLEDに新たな付加価値を追加 

DMCの導入により、デジタル化かつ自動化された工場の生産プロセスを効果的にサポートできるため、ams OSRAMの車載向けLEDの価値が高まります。DMCは現在3つの車載向けLEDで提供されています。 

• OSIRE® E5515は、RGB側面発光LEDで、自動車内装における最新のアンビエント照明向けに設計されています。コンパクトな表面実装パッケージで、薄型ライトガイドへの組み込みに最適です。さらに、パッケージ材料の温度安定性が最適化され、IMSE®（インモールド構造エレクトロニクス）に基づいたプロセスへの適用可能です。OSIRE® E5515は、型式名KRTB AELPS2.32で提供されています。
• OSIRE® E3323は、自動車内装におけるアンビエント照明向けのRGB上面発光LEDです。OSIRE® E3323のコンパクトな3.3 mm x 2.3 mm x 0.7 mmというサイズは、OSIRE®ファミリー最小で、デルタまたはインラインRGBチップ配置を揃え、より柔軟な設計が可能になります。OSIRE® E3323製品は、型式名KRTB DWLM31.32およびKRTB DWLM32.32で注文可能です。

DMCは適用する製品のすべての個別LEDに印刷されます。ユーザーはそのデータ利用の有無を自由に選択できます。この付加価値の高い特徴は、将来的に他のOSIRE®ファミリー製品にも導入される予定です。

詳細はこちら：OSIRE®